REPORT 現地レポート

【第1戦】日本79-72ニュージーランド「95%の働きは河村勇輝であり、最高のパスでした」渡邉飛勇選手

2023年8月2日

 「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023太田大会」がオープンハウスアリーナ太田にて開幕。ともにFIBAワールドカップ2023に出場する男子日本代表vsニュージーランドとの強化試合は第1戦。練習中から身体を強く当ててきた成果を発揮し、79-72で勝利しました。8月4日(金)19:00よりもう一試合が行われ、連勝を目指します。

 第1クォーター、17-29と12点のビハインドを背負ってスタート。トム・ホーバスヘッドコーチは「最初はフィジカルプレーで負けました。簡単なカッティングから相手に押されて転んだり、遅れたりし、逆にニュージーランドはペイントアタックから上手なパッシングをしていました」と振り返り、そこからディフェンスをテコ入れします。交代で入った原修太選手(千葉ジェッツ)、須田侑太郎選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、そして河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)がプレッシャーをかけたことで流れを変え、41-39と逆転し、前半を終えます。

 リバウンドをフォーカスして臨んだニュージーランド戦。37-32本で上回り、リバウンドを制した日本が79-72で勝利。ホーバスヘッドコーチは「オフェンスリバウンドで勝ったことが大きい」とニュージーランドより1本上回る11本を獲ったことを勝因に挙げました。渡邉飛勇選手(琉球ゴールデンキングス)が最多の7本。しかし、7月の静岡大会で発熱したために欠場し、「100%のコンディションにはまだ遠い」という渡邉選手。韓国遠征では2〜3分程度で息切れしていましたが、「この試合では4分間、100%のプレーができました」と笑顔を見せ、少しずつ上がってきています。

 第4クォーターには河村選手がペイントアタックからディフェンスを引き寄せ、その裏に空いた渡邉選手のコンビプレーで会場が沸きます。「前半から飛勇とのピック&ロールやダイブに対するアシストが何本かあり、タイミングも合っていました。あのときは飛勇にパスを出したら、ダンクにつなげてくれてたすごく良いプレーでした」と河村選手は絶賛。対する渡邉選手も、「ダンクを決めることができて気持ちは良かったですが、僕は何もしていません。勇輝がハードワークし、95%の働きは河村勇輝であり、最高のパスでした」と称えました。

 チームの流れを引き寄せた河村選手は、約2ヶ月ぶりにゲーム復帰。「この日を楽しみに、トレーニングやリハビリをがんばってきたつもりです。たくさんの方に支えられてコートに立てた感謝の気持ちと、待ち続けてくれたファンの皆さんや理解してくれたトムさんやチームメイトに、パワーアップした姿を見せられれば良いなと思ってプレーしていました」と話し、7得点・7アシストと活躍。「また明後日も試合があり、これからヨーロッパなど強いチームとの戦いが続きます。毎日毎日上手くなりながら、FIBAワールドカップへ向けて準備したいです」と河村選手が言うように、すべては8月25日にドイツとの開幕戦で世界を驚かすためです。

 残念ながら、渡邊雄太選手(フェニックス・サンズ)とジョシュ・ホーキンソン選手(サンロッカーズ渋谷)、ニュージーランド代表のアイザック・フォトゥ選手(宇都宮ブレックス)はいずれもコンディション不良のために欠場。しかし、ベンチでは元気に仲間を鼓舞し、チームを盛り立てていました。

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